全8巻完結+extra特典おまけ集、全9冊。
他に、緒川千世ファンブック‐flow-(197ページ)が別売りであり。
一言で言うなら、全校内で公然と存在する、期限付き役割分担的いじめ社会。
特に最初の1巻は、嫌悪感の方が強めで読み
難い。。
その特異な校内の状況的ストーリーが主で、つまり、想いがまだ見えないので読んでて楽しくない。
BLのラブを求めている方には、不満の方が大きいはじまりです。
ですが長編好きな方、いろんなタイプの物語も好きな方には、ぜひもう少し辛抱して待って欲しい。
巻が進むごとに、だんだんと面白さが理解できてくる。。
主人公たちの他に、4〜5組の関係?が同時進行で発展します。
クラス内外の様々なタイプの登場人物たちが、いろんな思惑でその限られた階級社会の中で立ち回り、、また想いも形成。。
病んでる学校社会なだけに不思議ちゃん達ばかりだけど、それぞれの心の動きに惹かれる部分があります。
人間社会なんて理想的に良い面ばかりではなく、どこにでも不誠実やスケープゴートは存在する。
そんなブラックな面を表に出した社会の縮図のような作品。
生き抜くのに厳しそうな人間社会だけど、ここで生き抜いて処世術を身に着けた人はどこでも生きていけそうな気がする。。
そんな人間力に魅せられる作品です。
こういうブラックなテーマを描くのは相当勇気がいるし、とても難しいのではと思う。
そういった意味で、この作品と作者さんの度量と力量に拍手を送りたい!
登場人物は多いですが、やはり主人公の梓の芯の底力、魅力はピカイチで、、めちゃくちゃ色っぽいです(笑)。
〈ページ数〉
全て表題作。
1〜8巻、220,208,186,209,194,184,216,220ページ。
9巻extra130ページ(BLアワード特典、ドラマCD初回限定小冊子、応援書店限定、サイン会ペーパー、アニメイト特典、などなど本編未収録のおまけ集。
〈描き下ろし〉
#behind the game:1巻‐逆転前4p、2巻‐あつむ&久世6p、3巻‐仙崎転入5p、4巻‐ゆかり&八鳥5p、5巻‐犬飼視点狩野7p、6巻‐仙崎文化祭カジノ6p、7巻‐修旅後狩野10p、8巻‐なし。
#after the game:9巻‐沖縄10p。
#電子限定:3巻‐表紙ラフ画2p。
#作中のギスギスを少しでも和らげてみるコーナー(←ヘンテコ衣装集合イラスト:笑)&あとがき、各巻1pずつ。
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