ヒロイン、当人としては精一杯生きてきた感じはあるのだけれども、如何せん理解しにくい生き方。
恋人を捨て結婚し、失敗し、人生やり直すも、行き当たりばったりにレモン畑とバラ。
訳あって手塩にかけた農園を手放した彼は、レモンへの未練からヒロインに巻き込まれてしまう。
芸能人だからと色眼鏡で見て欲しくないだろうに、金策に少し戻ったり、彼ならずとも、読み手のこちらすら、彼女のやることには振り回されるばかりだ。
彼のプライドもわかる。
ヒロインの積極性は魅力ではある。
それがなければ、このハピエンにたどり着けない。
でも、何より、結末への原動力はおじいさんであったことに、そもそもの設定を考えると不自然でならないのだ。