ネタバレ・感想ありシャーロットの冒険2のレビュー

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表紙と
ネタバレ
2022年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容のイメージがかなり違いました。試し読みしなければ、父と娘のお話かと思ってしまいました。少女だったけどヒロインは、わりとすぐに成長して、どちらかというと色っぽくなり、後見人となったヒーローを翻弄します。天然なヒロインに振り回されるヒーローの狼狽ぶりが面白かったです。貴族の血を引くヒロインの亡母と駆け落ちしたという牧師さんのヒロイン父がいい味出してました。ヒーローのライバルになるような貴族の男性や、気持ち悪いストーカーのようなおじさんも出てきてモテモテだけど危ない目にも遭うヒロインにハラハラしました…昔の女性は背負っている物が多いと結婚するまでが大変だったということがわかって勉強になりました。2巻あると駆け足な部分が少なくなってじっくり読めるのが良いですね。
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スッキリした終わり方でした。
2020年9月20日
2巻めであるこの作品では 当て馬が出て来て、シャーロットが連れ去られたりして、ドキドキしましたが、彼女は強い女性だったし、ちょっとしたワクワクな事件でした。やっぱり 篠崎先生の絵、大好きです。
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本当に冒険(?)みたいな事件発生
2019年1月12日
確かに簡単に話が動いて結末まで行くのはイージーだから、まだ何かあるなとは予想できた。頁数の進捗からいっても。
だが、いきなり事件、そしてまた事件。
最もメインにしたかったのは、その牧師の娘、ということだろう。元々の柱のためには主要な部分なのに、こちらがどこか居心地の悪い構成に感じるのは何故?この物語後半戦にB卿がやいばをいきなり向けるから。

2巻目のことを早く匂わせては1巻目の甘さに傷がついてしまうし、難しいのは難しいのだろう、確かに。
それでも、1巻目と2巻目とがここまでテイストの異なる読み物だと、2巻目の立ち位置が本当に微妙になってしまう。しかも2巻目の柱も、事件性に目が行ってしまいがちで、犯罪の動機が相対的に背後に回り過ぎた。

爵位なんてどうでもいいものだと言い切る術の一つが、この親子を形作っている心の底に流れている、しなやかな考えであり、生き方であり、更に、マクシミリアンさえも、無用の飾りとばかりに幾つもの爵位をぶら下げている人物。

こちらを描きたい意図を感じ取らせながら、それだけでは、デビュッタントを控えた年頃の女の子の、本当の恋が描けない。
テイストの分離は逃れられないのか。
もっと犯罪者の出番に1巻目と2巻目とを渡る材料を潜り込ませられなかったかな、とは思う。

「幸せに暮らしましたとさ」の金太郎飴的終わり方を避けて、結末一頁を縮めて、マックスの母親の登場の分量より、重要な、ある意味真反対な、貧乏でも楽しい代理牧師ファミリーの成り立ち。子沢山で賑やかで、でもやっぱり幼子の生活がかかっている、という様子と、怖い犯罪者登場、のところが1巻2巻を、繋ぐ気がする。

冒険、は、危険、の間違いではないかという気がしてしまう。

全くの余談だが、作品構成中、1巻目終わりとこの2巻目の序盤、時系列に沿っていない。
よくあるドラマの仕立て方だが、とあるレビュー(HQではない)で理解されていないばかりか、作者が糾弾されいるのを読んだことがある。
最近ではアニメ「ビアノの森」第二部が、この仕立て方だった。
作り手を批判するのは自由なのかも知れないが、読み手の勝手な怒りは時計通りに描くか、画面にあまねく時刻表示を強いるか。ドラマ性や表現上の自由度を落とすので、1手法と見てどうか受け入れて欲しいものだと思う。

尚、当初星を四つ、としたが、何度か読み直しても魅力を感じたので五つに変更。
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