橋本先生の力量で2冊セットとして持ちこたえています。
ヒロインのほうから彼を求める場面が、良かった良かった、という気持ちになります。ありがちな流れなのに、抑制的に振る舞ってきた経過や彼のこれまでの経過を思うと、本当のハピエン前のこのタイミングがベスト。
ひどいお父さんの影で人災を被った母娘が幸せとなるのはホッとしますが、お父さんを懲らしめる場面があっても良かったような気持ちは残ります。ヒギンズ教授のイヤなとこをこの父親が分け持ち、ヒロインはあくまで「原始人」ジョーにひかれていく自分を否定したり出来ない、素直な女性。
婚約者との幸せがあるのなら、という身を引くことを辞さない潔さ。それでも、セクシーでここぞというときに頼りになって胸を貸してくれる、自分を認めてくれる男性。
何もない(中身が豊か、という点では、いろいろなものを持っていると言える)男性に飛び込むヒロインの清々しい思い切りに感動する。