私は少女マンガ好きで、今も読む方だが、このHQはその少女マンガ世界そのもの。悪い意味ではない。タイムトラベルものを受け入れられない人には子供じみていると思うか知れないが、映画化の何年も前から「時をかける少女」を、愛読していた「子ども」の頃から私は時を旅するストーリーが好きだった。ジュール・ベルヌも大好きだった。
という訳でHQにたまに見かけるタイムトラベルもの。HQであることを切り離して、私はこういうストーリーが好きなのだ。
絵も話にマッチしていて。HQと見ずにいちストーリーの「悲恋風』を楽しんだ。
ラストはやはり、HQで読んでてよかった、となる。
ただ、HQの世界には、この時間を移動する懐かしいネタの作品がたまにあり、流行を意識する少女マンガには逆にこの材料が扱われることが少なくなっているのが残念だ。
現代っぼい絵での異世界物は少女ジャンルに限定しなければ、今の時代も描かれているが、私は、絵が古いとか新しいとかといった、「今」しか通用しない絵柄の選り好みはしないので、多彩な漫画家が担当してくるHQの方が、バラエティを楽しめている。
勿論、面白さ抜群の名作「アシガール」が少女マンガにあるがーーー