波乱を期待するわけではないけれど、それでもスルスルーっとコトが運んでいつの間にか結婚て、ストーリーが簡単に進み過ぎな感覚。
ヒロインが、彼の指が長くて美しいこと、まつげも美しいことに見とれるシーン、私はこういう何気ない、ヒロインの感動が現れるようなところが好きなので、そういう空間に私が入り込めたらもう他に言うことはない。
他の候補者の姿が無かったのは、ヒロインとしては喜ばしい訳だが、他に居なかったのか、居たけれども書類選考で落ちたのか、そこに一切説明がないのは、ドライな花嫁探しを始めるかの冒頭との一繋がりのはなしとしては消化不良になってしまった。
社内では機密事項としても、個室に人が居るのに別の社員に話してるのは、一見お堅めの秘書にしては軽率で疑問が残る。
弟の試合応援とその打ち上げも、初対面にしては一足飛びに感じた。金持ち設定でも出て行き過ぎな感じがするのだが。
お父さんの立ち位置もどっち付かず、上げ下ろしブレブレ、気に入ってると思えば誘惑!?、だからどうした、になってしまう。
周りの援護は素敵なことだけど、簡単に二人の関係が進行する中で味わいをしつこくした気がしてしまう。
チョコという小道具も、描き方にもうひとつムードが欲しかったと思う。ここはTLではなくてハーレクインだから。
3.5くらいのつもりで端数切り上げてこの星数としたい。