ネタバレ・感想あり恋ひうた~和泉式部 異聞のレビュー

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感動の切ない恋物語
2022年9月16日
平安時代が大好きで、和泉式部に興味があり、無料版を読みました。初めは絵が余り繊細で無いのが気になりましたが、読んでいくうちに、人物の顔が写実的で漫画っぽく無く、特に表情の描写がとても素敵です。大河ドラマを見ている様な気分になり、ドップリはまって全巻買いました!
弾生宮は凄く魅力的で、悲しく切ない恋物語です・・・・
続編も出して欲しい!
儚くも懸命な生きざま
2022年5月8日
絵も華美過ぎず美しく、言葉も丁度良い丁寧さで引き込まれました(大河ドラマはコスプレ劇になっている)
是非続編を読みたいです。和泉式部日記に書かれる帥の宮と道長との関係による再婚。子どもとの関係や出家など女性としての生き方を描いて欲しい。
和泉式部はこれからだと思います。お願い致します!
もっと読みたいほど素敵な内容でした
ネタバレ
2021年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全3巻、馥郁たる素晴らしい読後感でした。
平安時代を代表する歌人であり、中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人和泉式部を題材とした読み応えのある作品でした。『和泉式部日記』からの抜粋を今は昔ほんの一瞬かじった程度で、恋多き才媛であり桂丸(後の小式部内侍→母である和泉式部と同じく一条天皇の中宮彰子に仕え、母と区別するために小式部と呼ばれた)の母君で謎多き魔性の女性という勝手なイメージしかありませんでしたが、本作を読んで考えが改まりました。幼少期から確固たる信念があり、秀でた和歌の才能に恵まれたが故に多くの殿方達を魅了してやまない情熱的な女性であったと。「浮かれ女」などと醜聞甚だしかった和泉式部の歌が、遥か後の世で学校教育に取り入れられるとは当時では考えられなかったでしょうね。名歌・名画・名作というものは、いつまでも永く愛され人を強く感動させる力を持っているのでしょう。

本作では夫橘道貞と弾正宮為尊親王との恋に焦点があてられておりましたが、もう一人帥宮敦道親王との恋愛についても触れて欲しかったなぁと名残惜しく思いました。やんごとなき方々との身分違いの恋は当時はタブーとされておりましたが、それがなかったら名歌の数々は世に出づることはなかったでしょうし、そういう意味ではよくぞダイブして下さりましたと気持ちです。

この時代を代表する清少納言や紫式部といったスターを輩出し、文学的にも大いに花開いた藤壺サロン。そこに和泉式部も奉仕して後世にまで残る名作の数々を生み出した女流作家達。千年以上も前の世界で、今とは全く違う生活様式・価値観の中で生きていた人々達。覗いてみたい世界への憧れは文献等で想像を働かせるしかありませんが、本作品のように想像を補ってくれたり、また違った解釈を与えてくれるような作品に出逢えた幸運に感謝です。絵柄も平安絵巻のように美しく何度も読み返したい素敵な作品です。
平安時代のリアル
ネタバレ
2020年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人間の心の動きというのは平安時代も今も変わらないんだろうなと、共感するところが多かったです。恋も愛も人それぞれの形があって、言葉で分かり合えるものでもなくて、でも信じたくて…切なく苦しい恋の話でしたが、最後は明るい終わり方だったのもとても好きです。主人公も好感の持てるキャラクターでしたが、清少納言の描かれ方もカッコよくて好きでした。
娘を持つ人間としては、和泉式部と引き離された娘の桂丸ちゃんは、愛を感じて生きられたのかな…と興味を持って調べてみたら、百人一首にも歌のある“小式部内侍”という歌人になっていて、若くして亡くなったものの逞しく生きたようだったので、その人生も気になりつつ安心しました。シリーズで外伝として小式部内侍の話も描いてほしいなとも思います。
勉強の助けになりました
2020年5月10日
この作品の舞台である一条帝の時代が好きなので、あれこれ勉強中です。歴史本を読むだけではいまひとつぴんとこなかった登場人物たちの、「生きた人間」としてのイメージがつかめました。
表紙がもったいない
2019年12月30日
表紙のカラー画はつまらなさそうだったのですが…試しに読んでみたら、絵もなかなかかっこよくて、味わいあるストーリーで軽重テンポもよく、登場人物も魅力的で、面白かったです。表紙を中身と合わせたら、かなり売れるんじゃ…なんて余計な心配してしまうくらい、表紙がもったいない。せっかく面白いのに。
絵が好みでした。
2019年1月2日
期間限定の無料版を読み、続きが気になって全部購入してしまいました。
この時代背景が好きなので、とても楽しく読めました。
何度も読み返してます
2018年5月14日
時代は違えど登場人物達の人間味溢れる姿に親近感が湧きました。
満喫しました!
2017年2月7日
平安好きなのと、絵が綺麗だったので読む気になり購入。岡野怜子の陰陽師の頃のと、吉田秋生の吉祥天女の頃の絵に似てる…わ〜、すごく好み、と。で、そしたら内容も面白かったです。艶めいたお話ながら、それぞれの人物像が深く描き込まれていて、どのひとにも共感できるし…あと、季節を感じさせる背景はもちろん、当時の乗り物だった牛車や几帳などの設い、文箱などなど…どれをとっても涼やかで美しく描かれていて、雰囲気盛り上がります。最後まで一気に読んでしまいました。やや昔のになりますが、氷室冴子さんのなんて素敵にジャパネスクやざ・ちぇんじ!、あとはきらきら薫るとかDキッサンさんの千歳ヲチコチとか…平安好きの人なら絶対に楽しめると思います。お話は大人めですが。個人的には清少納言のキャラが一番好きです。また、この時代設定で新しいお話作って欲しいなー。面白かった〜
艶かしい!
2021年5月12日
今まで、和泉式部が主役の漫画は幾つか読みましたが、、、この和泉式部が断然美しい!艶かしい!これなら、弾正宮と帥宮が魅せられたのも納得です。素晴らしい画力。
少し気になったのが人物の諱の読み方です。
当時の本来の訓読み(許子:もとこ、昌子:まさこ)と、後世の便宜上の音読み(定子:テイシ、彰子:ショウシ)。このお話はほとんどの人は判読可能な為、当時の読み方の訓読みに統一して欲しかったです。そうしたところで臨場感が損なわれる。
恋多き歌人和泉式部とは
ネタバレ
2020年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ もともと和泉式部が好きで読みました。
弾正宮と夫(橘氏)との間で揺れ動く心理描写は新鮮です。恋多き歌人、数多の愛人を持つ情熱の歌姫…和泉式部の持つイメージを良い意味で裏切る作品です。また時折ある和歌の解釈も楽しめます。
ひとつ物足りないのは、弾正宮との恋に重きをおいているせいか、もう一人の宮様(帥宮)との関係が欠落している点です。確か2人高貴な宮様との関係から、浮かれ女と言われた女性のはず。帥宮の登場が全く無いのは異聞だからなのか…
歌の才能から数多の男性を惹き付けた和泉式部の魅力が十分に描かれていないような気もします。
登場場面は少ないのに、清少納言の存在感はすごいです。他に紫式部との交流も楽しめます。
此の時代の豪奢な宮廷絵巻、三巻で終らせず、もっと深掘りしてもらい続刊が読めたらと思わずにはいられません。
予想を裏切る質の高さ
2020年4月24日
平安時代を題材にした作品は数多くありますが、大和和紀の「あさきゆめみし」、岡野玲子「陰陽師」など一部を除けば、壮大な原作を1、2巻に押し込んだり、時代考証もいい加減な三流作品ばかりというイメージでした。この話も正直全く期待はしていなくて、どうせ和泉式部の生涯を足早になぞる学習マンガのような作品だろうと思っていました。
でも、その期待はいい意味で裏切られました。絵もしっかりしているし、和泉式部への愛を感じました。実在の人物だけに、これまでの漫画に登場する和泉式部像は歴史上の評価の枠に囚われ過ぎていたと思います。紫式部、清少納言に比べて残した作品がマイナーなところから来るモブ感。2人の皇子と浮名を流したスキャンダルが有名なための色モノ感。そういう偏見から離れたことで、こんなにも魅力的なストーリーになるとは…男性陣も素敵です。こんなに素敵に描いてもらって、和泉式部も浮かばれます。
新鮮な和泉式部像
2017年5月15日
和泉式部といえば恋多き歌人ですが、この作品の和泉式部は可愛い!もちろん時代錯誤な描写もあるけれど親近感のもてる平安びともなかなか楽しいです
ドキドキ
2017年2月7日
絵が綺麗でみやすい。内容もドキドキしながら読みました。歌の訳もあるので、楽しみが2倍です。
和泉式部
2023年2月16日
恋多き女性和泉式部の物語。
なのに打ち切りだったのか?すごい消化不良。
結局師宮出てこないで終わってしまって全然恋多き女じゃないww
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