王子物には思えぬほど気さくでフットワーク軽い庶民的な彼、タナー。しかし何故そこにいるのかというとー。
「王子はどうせ本国へ帰っちゃう」、と思いながら恋してしまい戸惑うヒロインの切ない恋心が伝わる。
彼がヒロインの事を好きになってしまっていると自覚するシーンがよい。
そして、プロポーズには彼の熱意が痛いほど込められている。
物語冒頭の低温から次第にスイッチ入って温度が高まるプロセスの中に、ヒロインをタナーが王子として好ましく思う尻上がりの盛上がりが青春ものみたいに見えてくる。
熱情そのままの彼のプロポーズは、感動した。