同じような環境で育ってきたヒーロー ニコスとヒロイン レクシーなのに、考え方は両極にある。自分の稼ぎだけで生活せざるを得なかったレクシーに対して、ニンジン（将来の立場や財産）を目の前にぶら下げられて且つ 妹を人質にされて 尻を叩かれてきたニコスの違いが、この状況を作り出している。そもそも、２人とも子供だったのだから、与えられた環境に順応する以外選択肢はないわけだから どうしようもなかったとはいえ気の毒でこちらも辛い。しかし、２人とも心の拠り所を持っていた。ニコスはビンテージカー、レクシーはコミック これらによって２人の寄り添う部分が作られていく とても理想的な展開。レクシーに愛情を確かめてニコスは妹の政略結婚を解消し、代役として自らがその立場に立つ。しかし、父親と祖父の真実の行動が、ようやく彼の目を覚まさせハピエンとなるが、愛の記憶が無いタイラーと 一緒に居られれば幸せよというヴェネティアの強さにも脱帽です。しかし、お金が無いことで病の治癒が困難であることの方程式は 打破される時がくるのだろうか、悩ましい限りです。
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