ストーリー新鮮。親しみやすい画風。宵王が若すぎる外見だが、今は結構みんな顔の雰囲気これだからなぁと、なし崩しに受けとめて、楽しんだ。
これも、単発が読者の評判で連載化したのだという。だから、最初からスケールを追求出来なくて、小さくまとまってしまう。そこが残念。白泉社は、このやり方多いようで、作家の諸先生が明らかストーリー作りに、話長期化への苦労の跡を忍ばせてる。方針が行き当たりばったり?既読のものは「ラストゲーム」(天乃先生)「はじまりのにいな」(水森先生)「スイッチ」(望月先生)に、延命の頑張りありあり。弊害は、一部の作品は、連載が間遠になったからなのか、都度都度各回冒頭に解説が入って、単行本読者にとっては、煩わしいこと煩わしいこと。はっきりいって、「消費」財として扱ってるだろう、と、その編集サイドの姿勢に、疑問をも感じてしまう。長く書棚に置いて何度か読まれる作品として、広く愛されるものを、として出版サイドが大事にしていれば、世に出す段階で単行本からの読者の受け止め方を考慮するはず。
面白さには、スピード感強弱や、流れのシームレス感が必要なことも多いと考える。
そこが前説明がくどくど入って損なわれたのはとても残念。
次は当初からある程度は計画的に制作されることを望む。
反響が出る前に、新しい作家に頁数持たせられない、「雑誌」発行の人たちの気持ちもわからないではないけれど。。。
私は、この頁数で、その与えられた分量でのなかなかみせる展開、そういう制約の中でのこの終わり方、余計に恩多先生のこれからのご発表を心待ちする気分。(なので、二人の今後を見続けたいと特に強くは私は思えない。本作の一区切りは綺麗。「新」作を読みたい。)