辛い局面を経てより深まった愛を見ることができて、是が非でも二度目の結婚で挙式したい気分がよく理解出来る。
諦めていた事がかなうとは、誰でも自然と手を合わせて天に感謝したくなるだろう。
二人の台詞劇と、心情説明が中心の話。
HQによくある低レベルのゴタゴタが少なく、大人の見識でストーリー展開。但し、ヒロイン父は婚前の男女観について絵に描いたような 超保守。グサグサ不快な言葉でヒロインの心をメッタ刺しで、情は薄そう。(この回想中彼の台詞最後に「!」があるのは変。HQコミックによくある誤字かと。)
月日が少し経過して、二人とも自分自身の心は認識していて、ただ、相手が自分の事をどう思ってくれてるか、までは、想像もしていなかった。
落ち着いて過去をとらえ、声高に言い分をまくしたてることもない。
病院は誰もが人間出来ており、落ち着きがある。人物紹介的役目で彼を噂する看護師さん等の関係者たちも自然に働いていた。
別れてから相応の期間経過後に、時が経過しても消せなかった想いを、静かに穏やかに確認するさまが、上等な劇を見届けた感じ。
絵のほうに時間を十分費やせなかったのだろうか。顔だけのコマが多く、人物以外のコマが少ない。その人物さえあっさり。そして頁全体が少々荒く感じる。
岸田先生の画力からしたら、人物はもっと見入ってしまうような美形とか、魅力的外見を誇っているはず。特にメイン二人。
4.45のつもり。