ネタバレ・感想あり太陽を堕とした男のレビュー

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高杉晋作に魅入られ時代に呑まれた懊悩
2025年1月18日
「梅鴬撩乱」「疼く春」の完結編で岩国出身という事だけで関ヶ原の恨みによる差別の苦悩、高杉晋作との出会いで革命という新しい世界の夢に魅入られた赤根武人が、奇兵隊存続の為の和平工作が、高杉晋作の挙兵により裏切り者として追われる身となり、時代の波に翻弄され、袂を分かった二人。それでも晋作の放つ太陽の様な光に恋焦がれる武人の苦悶と慟哭.....太陽(晋作)を堕としたい切望....お互いを常に意識する二人の孤独と愛憎.....結局どちらも志半ばで病と斬首という悲痛な最期を迎えますが、もし晋作が病でなく、武人が和平工作をしなければ、二人共に新しい世界が見れていたのに......痛恨の極みに胸が痛くなります。一つだけ救われるのは、先に死んだ方が念を送るという約束通り、武人が影になり晋作が気付いた事です!
ちなみにいつも武人を献身的に助ける淵上郁太郎は、伊東甲子太郎を抑え込み武人を逃がした後どうなったのでしょうか?
歴史要素が強く、恋愛要素はないですが……
ネタバレ
2018年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 奇兵隊の高杉晋作と赤根武人のお話です。
奇兵隊や幕末のファンの方にはお勧めかと思います。

歴史物、素敵な絵柄に惹かれて購入しました。そしたら、ドストライクです。買ってよかったです。

ここからネタバレになりますが、
赤根が高杉に対して、恨み言(?)を言う度に心酔(?)してるんだなぁって感じさせられます。上手く言い表せれませんが、マイナスなことを言っているのに、奥底はプラスに感じ取れちゃうんです。

太陽を堕とすってそういう意味かぁ……と最後に納得しつつも切なくもありました。
余韻が抜けなくて、何度も何度も読み返してました。

作者さんは、この2人に関するお話を他にも描いていたので、即、全てを買いました。
好みの問題
2023年7月27日
表紙の絵柄に惹かれ購入したはいいが、中の絵柄と結構ギャップがあり、期待したものと違って少し戸惑った。
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作家名: 会田薫
出版社: 講談社
雑誌: ITAN