ネタバレ・感想あり疼く春のレビュー

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カリスマ革命家高杉晋作の胸を疼かせる想い
2025年1月16日
本編の「梅鴬撩乱」に心揺さぶられ、これからと言う所で終わった続編で、もと馴染みの芸妓・おうのとのを偽りの妻として敵からの陰遁生活を通して、吉田松陰の理想、長州藩の倒幕•革命運動が全ての晋作の心を、不幸な生い立ちの幼い頃父親のぬくもり欲しさに悪い子になった様に、男と逃げる事で試し、お仕置きされる事が晋作を繋ぎとめるよすがにする稚拙で屈折したおうの.....当時は不治の病の結核に侵されかけた晋作の苛立ちと焦り、知らず知らず革命以外の恋に心奪われる恐怖と否定.....初めて出会った時の梅と鶯の夢の様な幻想は魂が触れ合う宿命で、1年以上後の再会も字を教えてもらったりと殆ど恋愛関係が無く、数回会っただけでの危険な陰遁生活。数々のすれ違いの末やっと自分の心に素直になりただの男になる晋作‼ もう心の震えがとまりません‼ あまりにも凄絶な愛の物語です。長州藩倒幕の礎を築き、もし生きていたら明治政府の重要ポストに就いていただろうに....本懐を遂げる事は出来ずとも、短くても壮絶な人生。愛する人に看取られるのは幸せではないでしょうか? ちなみにぬらぬらの貧しいひったくりで女好きの伊藤俊輔が後の伊藤博文とはビックリです‼
高杉
ネタバレ
2024年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 命を狙われた革命家の高杉晋作を主人公としたおはなしとなっております。けっこう楽しむことができました。
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作家名: 会田薫
出版社: 講談社
雑誌: ITAN