高橋さんの絵が好きでついつい購読したのですが、まぁ予想通りというか、つまんなかったです。
高橋さんの他作品も、絵が良いだけで中身の薄い作品しか読んだことがなかったので、予想はしていたのですが。いい意味で裏切られたかったけれど、今回も相変わらずな印象でした。
まずタイトル詐欺です。確かに海賊と姫の恋ですが、別に公開調教とかありません(笑)
主人公が姫というのも、一応そういう出生なだけでどちらかというと庶民に近い描写…。王族の出だと言うわりに海賊への馴染みっぷりには読んでいてついていけませんでした。
そもそもツッコミたいところだらけなのですが。
姫を拐って身代金でお金稼ぎしてる海賊達が優しいわけがないし、なぜいつのまにやら主人公は海賊大好き!って感じにお仲間になっていったのか、その過程の描写が薄すぎて理解できませんでした。
ストーリー展開が本当に雑というか、下手です。
1話読み終わるごとに、で?なんだったの?と、意味不明だと思う点が増えていきます。
最終的にハッピーエンドですが、だから?って感じです。それほどキャラクターに興味を持たせてくれない話でした。
完璧で優しくて、船員全員に頼られてるイケメン船長を好きになって、ひたすら船長とイチャイチャエッチしてるお話でした。
2巻分もお話描いてるのに、ひたすらイチャイチャしてる印象しかないってダメでしょう。
もっと全体的にお話を深くしてほしかった。船長が顔に傷(?)があって怖がられてるって話が船員からチラッと聞ける場面があったのですが、その後その話について触れられる場面は一切なかったのとか気になりました。
その傷ができた理由とか語られてもよかったと思うし、船長が自分の傷が怖がられることを気にしているのなら、主人公に怖くないのか?と聞くシーンがあってもよかったはず。
そうすれば、船長の傷も含めて主人公が愛したことによって恋愛過程に納得ができたかもしれないのに。
そういった、自然な流れであるべきやり取りが全く書かれていないせいで薄っぺらいただのエロ漫画だと感じるのだと思います。
途中から出てきた重要っぽいポジションのキャラも活かしきれず意味不明な存在のまま終わってるし、せめて彼が主人公に恋心抱いてたのかだけでも明確にしてほしかった。
この漫画で評価できるのは絵だけです。エッチシーン見たいだけの人には楽しめるかもしれません。