夏よしみ先生が描かれる男性、私にはとてもキュートでチャーミングに見えて好きだ。
凝りすぎの画面は、他のレビューアーさんのおっしゃる画面のうるささ、わかります、でも、私はスカスカ白っぽい画面を出して来られるより断然良くて。
見捨てられた花嫁ーー
結婚式ドタキャンは無いわけではない(たまに実際聞く話)が、理由が特異過ぎて驚く。不誠実な彼に怒り、という前に「出会って」しまう。いいじゃない、こっちのほうが、という感じで進行。花婿にならなかった男のワルさそこに留まらず、でやらかしていることが露呈する段階、少しヤツに奔放にさせ過ぎでちょっと懲らしめ感はない。HQによくいる(自称)婚約者の働かせ方も、話の中で徹底されてない。その為、これだけ4★。
婚約のシナリオーー
夏よしみ先生の描かれる作品を多分初めて読んで、登場時からどこか私の琴線に触れてきたダベンポート氏が、仕事から私生活の切り替わりにヒロインが居合わせる事を通じて、少年ぽさを残しつつ決然と振る舞う様子に、そういうのがコミカライズのいいところだと、
満足した。ヒロインがデキる女なのに掴み所がなさげなのも素敵といえば素敵。但し二人が結婚したら、彼女のこれまでの自由な生き方は?というのはある。5★。
霧の中のシンデレラーー院長先生ありがとう、の話。代打で行った王国で、見初められてしまうという、縁が待っていた。ヒロインは優秀な獣医、飼い主ファミリーは王家なんてそれでも荷が重いが、気さくな雰囲気で受け入れられる。王子様の誘い方の巧さ、感心する。後は夢展開で。私はこれも5★とした。
どれも粒が揃っていて、この作品集に、ごちゃ混ぜの低品質押し込んで売らんかな精神は見当たらず。私はバラバラに読んだが、セットは反則だと思えるくらい高水準パッケージ。