「みのりの手」の一話目の冒頭からチョイ出なのに噛み合わない会話でインパクトのあった浅生田さんは若頭だったんだ。ここにも浅生田さんの出番は少なかった。
こちらはヤクザ四代目の若こと辰之と謎の男、望のお話。二人の魅力も話もとっ散らかったままHシーンに押されて終わった印象。
誰かもわからない男に辰之が襲われるあのシーンから理解不能スイッチが入ってしまった。望のキツイ生い立ちの上であの行為。狂気的な流れになるのかと思えばそんな事はなく…これは浅いストーリーで絡みシーンを楽しむ作品にしか思えなかった。無駄に長い単調なエロシーンは嫌いだからだと思う。好みがわかって良かった一冊となった。絵は好きだからやっぱりもったいないと思ってしまう。