9巻迄読んだ。2019年8月現在で最新刊。10巻目からは次の章に入るのだという。
面白くなくはないし、お話し作りの豊かな才能を窺えて、個性のある物語世界の構築をしてくるなぁと、感心しきりだが、掃除屋さんの世界の奥の深まり、広がりに、果たしてこれは少ない巻数では収まらないほどになってないか?と、話の展開のワクワクより、果てしなさに今怯えもある。
長期化してピリッとした小気味良さを失っていく「大作」にありがちな進行のダレや、結末に向かう気がしないような五里霧中のゴール設定感置いてけぼりだけには、兎に角陥らないで、と祈るばかり。
この作品の前を行く「QQスイーパー」では気にならなかったダーク要素が私には辛くなっていて、脱落しそうで、此処まで読んできているのだからと。少し自分の中で興味を繋げるよう、何とか頑張らせている。
題材は異なるものの、仲村桂樹「スキップビート」の主人公キョーコの黒いキョーコの世界を思わせる表現が時々見られ、強い影響でも受けてるのかなと感じる。または、傾向の似た何か心的表現願望?をお持ちなのか?
また私は、戦い疲れも始まっている。といって描かれ方にマンネリをそこまで覚えてる訳でもなく、ただ、色々な女王サマが少し読んでて面倒臭くなってきている今日この頃なのだ。戦いの場に忽然と現れ雌雄を決する大事なコマを形作る様なキーの人物ながら、謎を小出しにし過ぎて、付き合い切れなくりつつある。もうどうでもいいからもう少し前に進めて、という気分が入り込み始めてしまった。
その辺の飽きを私のような読み手が発生することを警戒したか、二人の仲は進展した。
正直、「自尊心」迄は登り坂で興味があったが、今は、もう少しこのトンネルの中を仕掛けを変えたりしてメリハリスッキリ工夫してくれないと、最後まで付き合う気力が持たないかもしれない。
一応期待値で星を付けておくので、ごちゃっと人間関係狭いのに物語だけ独りよがりにスピード拡散などしてないで、どうか綺麗なスマッシュを要所要所決めて、足取りを確かに意味ある歩数残して行って欲しい。
言葉選択の面白さはずっとある。
一方どうも人物は時間がないような描かれ方に感じる。戦いと数々の謎の呈し方をもう少し違う表現も入れて、持ち直して欲しい。
絵きれい。
23 巻(現最新巻)まで読了。そろそろ疲れてきた。このところのんびりすぎる。