ジョアンナという女性にものすごく違和感を感じる。この物語のヒロインだが、鬱陶しい。母に反発していながら母の考え方が身についている事に自覚が無い。彼女の考え方や意思は書かれておらず行き当たりばったりな感が否めない。冒頭で元夫ロリーに気持ちが残っていないことを確かめるために会いに行くという意思はあるが裏腹なのは明け透けである。起業したばかりのロリーを愛していたのだろうけれど、母の言う通りロクでもない男性と心の隅で思っていたようだ。一般的と比較するなら、経済力があり家庭に向いている男性でないのがロリーということ。それで、浮気の噂を聞いて離婚した。けれど、フラフラと夫に会いに行き、されるがままについて行き、言われるがままに一緒に週末を過ごすことを了承する。なんなんでしょうこれは。浮気に腹を立てていたのに、女性の影をチラつかせている元夫はOKなのですか?恋人としてなら複数の女性がいても良いの?物語全般にわたってロリーの感情は表情に出ていない、反対にジョアンナの表情はロリーにネットリと纏わりつくようなものばかりで気持ち悪い。考え方においてもロリーはジョアンナをどうしたいのか情熱の矛先がよめなくてトキメかない。結局は「憧れのウエディング」というとおり、母にジョアンナがウエディングパーティーをしてもらえなかったことを拗ねていた物語なのかと読み取った。振り回されたブラッドがお気の毒。