軽快なブラックジャックの演劇版みたいな印象です。ラストはシリアス。主人公のいんこは宝石等を盗む泥棒の一面もありながら、芝居好き。何だかんだで、困っている人や弱者を助けたりもしています。
あの変身振りは七色どころか千の仮面?泥棒も芝居も上手くいくこともあれば失敗することもあり、勧善懲悪ではないのが読み所かと思います。
最終巻、いんこがどういう人生を送ってきたのか、どうしてお金儲けをしているのか、千里刑事との関係等々。いつからこの展開を考えていたのか、ラストのどんでん返しは面白かったですが、その後どうなったのか知りたかったのに……!少々消化不良。
後は、昔の作品だからと思いつつも、女性の描かれ方に古さを感じる場面がありました。それとぼろっきれ=内面?本音?のシーンで糞を飛ばす所が苦手。