このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインがしなくても済む苦労をした原因の大半は男側のせいだと思いました。 「愛してる」と言ったとたんに捨てられるって普通あり得ないでしょー? 愛人契約でもなくなし崩しに付き合い始めた、それも男の方から強く誘った結果なのになんなんだー!と思いませんか? あっさり付き合い始めたヒロインもうかつかもしれませんが年若い乙女に難しいことを要求しすぎてもしようがないと言えるのでは。 妊娠の連絡をするのに手紙の宛先のつづりを間違えたヒロインもちょっとアレ(2023年度流行語?w)でしたが、 電話したら着拒扱い。 これは半年連絡がない女は無かったことにする彼の方針で、複数の相手がいる男としてはある程度は必要なことだったのかもしれませんが、もう少し期限が長かったらよかったのかな~、 まあ作者の都合もあるし~・・・・・・。 ライフスタイルや考え方の違いが二人の行き違いを生んでいた気がします。
そしてDNA検査。 この手のストーリーではもはや基本ですね。 付き合った男が一人だけとわかっているヒロインは失礼だと怒るけど富豪の家ではやむを得ない必要事項なのは理解できます。
ヒロインがもっと彼の両親を頼ればよかったんじゃないかなと思いました。 「愛してると言ったとたんに捨てられました」とか「脅迫して結婚させられる」とか言いつけて彼を叱って欲しかったです。
彼自身に対しても、「愛してると言ったとたん私を捨てた人なんか信頼できない」とかもっときつく言ってやれば良かったのにと思います。 彼は自分の勝手さに気が付いて深く反省して欲しいです。
とにかくいい年して愛というものに気が付かなかった彼のせいでヒロインは色々つらい目に遭いました。 あとの方になって彼の方の事情も分かって、ある程度は仕方無かったのかなと、許してあげてもいい気がしましたが。
ヒロインの友人(元)は信頼できない女性でしたが、貧しくて偶然近所に住んでいたので助け合っていただけの関係だったので、残念ながら信頼しすぎたヒロインが甘かったと言える気がします。