ネタバレ・感想あり夢路はるかにのレビュー

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なんて理不尽‼
2020年8月19日
国のためと言う大義名分のため、無理矢理スパイに仕立てあげられるなんて、理不尽すぎて腹立たしすぎ。女優は娼婦という偏見もうんざりだし、仕事のついでに楽しんでやろうというヒーローの魂胆も最低。それだけにヒロインに振り回されて最後にはヒロインの為に何でもしようとするヒーローにホッとしました😄
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ヒーローヒロインの掛け合いを楽しむ作品
ネタバレ
2020年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買い。4作読んだが、どの作品のヒロインも、方向性は多少違うが、美人で聡明、その時代にしてははっきり物を言いつつも、淑女らしさも持ち合わせているのが特徴。ヒーローもそんなヒロインにピッタリな機転のきくタイプが多くて、読んでいて楽しい。
今作も、ヒロインとヒーローは、オープニングから舞台女優と観客として丁々発止のやり取りをして盛り上げてくれる。
だが、時代背景や舞台女優という職業もあってか、ヒーローはじめ男性陣はヒロインを娼婦だの尻軽だのと貶めるような言動をするので、オープニングの盛り上がりから一転モヤモヤ。
ヒロインもそんな扱いのヒーローに怒りつつも、いざキスされるとコロッと落ちそうになったり、チョロインよりなところがあって、以前見た作品よりは若干微妙な感じも。
中盤以降になるとヒーローが徐々にヒロインへの考えを改めていき、ヒロインが任務で色仕掛けをしなくてはならない状態になった頃にはそんなことはさせたくないと悩み出したり、自身の恋心を認めて以降は溺愛ぶりを見せて、ヒーローがどんどん可愛くなっていく。この頃にはヒロインも最初に見せた才気煥発ぶりを発揮できるようになり、ロマンス面は俄然楽しくなっていった。
本筋の方は、英蘭間の戦争に関わる情報を得るため、オランダへ潜入するスパイ物で、同じスパイによる殺人が起きたりとなかなかに物騒な展開を見せる。そういう点では純粋にロマンスを楽しみたい方よりは、アガサ・クリスティの冒険活劇に近い物語も楽しみたい方向けかな。
ヒロインを捨て駒のように扱ったヒーロー上司らがたいした報復を受けてないのは残念だが、ヒーローとヒロインの仲を裂こうとしたヒーローライバルや殺人事件の真犯人にはきっちりやり返して、最後はヒロインとヒーローが揃って表舞台に立ってのハッピーエンド。
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