400頁以上なので休日に読んだ。
コミックスでは暑さよりも、空・風・海を感じる。
ハーレクイン小説が往々にして頁を割くベッドシーンが、HQコミックスのほうでは大半、美化されるか、ストーリーで大きな顔をしないよう差し挟まれている。小説ではあからさまにライトノベルに近づくのと対照的。
主旨が肉体への興味に負けたという感じが強くなり、愛してるんだということを示す誤解解消に、頁数かかりすぎ。
悪徳じいさんの悪者ぶりも、冒頭で見せつけている割には病院シーンではおとなしく感じた。
ヒロインとセバスチャンとは随分年齢が離れていること、ヒロインより遥かに大男であることをこっちで初めて知った。こちらの描写は人物像に幅があり物語中ぶれる。確かに、ヒロインをよく知らなかったところから、徐々に知れる部分で彼も変わるのだが、その辺がアバウトな変わり方という印象だ。