このレビューはネタバレを含みます▼
本文の大半はロマンス要素も、片思いの切なさも、男娼にありがちな遊廓でのなんとも例えがたい感情なども感じられず、岩倉の通いや発言も急ぎ足で過ぎていくだけのようですから、当然岩倉と夏のいい雰囲気などもなく... ただただ調教と称して女衒が夏にS/M紛いの折檻をするシーンばかりが目立ちました。140P(表紙や奥付など込)とボリュームも少ないためあっさりでした。この種のお話には襦袢の色艶薫る世界と主人公と相手(攻)の感情、恋情などを楽しみに期待して読み始めるのですが、残念なことに匂い立つものがありませんでした。表紙はそれっぽいのですけどね。