ネタバレ・感想あり華の闇のレビュー

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ドラマティックな世界
ネタバレ
2023年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 榎田先生の作品はドラマティックなところがどこかにあると思います。吉原で産まれた暁芳の半生。秘めた想いを寄せたあの人との再会。姉女郎との心の交流。男としての矜持を持ちながら前を向いて生きようとする姿がカッコいいです。貴師は自分の気持ちに素直になることが中々できませんでした。弥呂久と話をしたことで、心の整理ができたのかも。西苑寺も切ない胸の内を抱えていました。暁芳も貴師も互いに意地を張っていましたが、意地を張るのをやめた時、手を取り合って生きるようになるのでした。良かったです。蓮川先生のカバーイラストが凛とした美しさ。カバーイラストのみなのが本当に残念でした。
細やかな作者の感受性を感じる
ネタバレ
2023年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの繊細な感受性を感じました。

「どんな金持ちもどんなに愛着豊かな人も、どんなに辛苦をなめた人も、皆雪のように消えていく(原文ままじゃないです)。」
「生きる意味とは何なのだろうか。」

「ゆるしておやり。人は弱いものだから。」

人を許すのは、難しい。自分を許すのもまた難しい。
面白かったです。
離してはいけない手
ネタバレ
2023年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 男の子が女装して花魁になる、というストーリーは過去に読んだことがありますが、一味違いました。
ストーリー展開としては別に捻りがあるわけでもないのですが、暁芳の毅然としたところがよかった。
志乃を裏切った男への啖呵、南条を想って一旦身請けを断るところがかっこいいです。母の愛にも泣けました。
最後の幸せな一コマで読後感も爽やかでした。
顔レビがあっているのがない!
2023年4月10日
レビューが良かったので読んでみました!たまに当たるんですよ
すんごい本に!!
もう、情景が浮かぶし映画館で観ている様なそんな一冊です
どうしてこうなったとか、この人はこう言う人みたいな説明文みたいなのを、一冊の中で繰り返す作品あるじゃないですか
読者を馬鹿にしてんのかな?って思う時と、ページ埋められない小学生の作文を、おもいだしたり
この作品は、そんな事は勿論無く、なのに、最初分からなかった所を後で繋げてくれたりと、本気で凄いって思いました
久方寝不足です

私も男花魁道中見たいな〜
面白かったです
2023年1月22日
ストーリーがあり、愛憎も悲恋もありで面白かったです。攻の執着も、受が男らしいのに攻には溶かされたようになるのも良かった。ドラマチックと表現されたレビュアーさんに同意です。読みやすくてエロもそれなりにありますし買って良かったと思う作品でした。お薦めです。
ドラマチック
ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 男花魁、ファンタジーすぎる設定なのに、この作者さんは、さすが読ませる。
嫉妬に狂う無自覚不器用攻めはホントタチ悪くて、受けはつらい目に。
まさに可愛さ余って、、、ってやつなのか。周りの人物も魅力的で、最後はさわやか。幸せな未来を予感させるラストです。
俺様不器用攻めが無自覚で一途
2021年4月30日
遊廓の衣装や道具等、出てくる用語を調べて雰囲気を味わいながら読みたかったのですが、面白くて一気に読んでしまいました。説明調ではないのに目に浮かぶようなシーンが多くて読みやすく、脇役も生き生きとしていて引き込まれます(この人でスピンオフ下さいと思いながら)Hシーンは色っぽく、ロマンチックな場面は色鮮やか、結びはカラッと読後感は良いです。オススメです。
いつもの
2020年1月22日
榎田先生作品とはひと味違いました。
いつも通り読みやすいです。
今回は ひねるしいものはなく、まっすぐに書いてくれた印象です。花魁の子として生まれ 母が死に、父方の家に引き取られまた花街に売られる。
そんな中で、不器用で口も悪いが愚直な南条と出会い、孤独を知り 愛を知ります。
人生には時に離してはいけない手がある。これにつきます。
BLらしかった
ネタバレ
2023年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 男花魁の受け、不特定多数を相手にしているはずですが、致している描写は攻めとだけでとてもBLらしいと思いました。この彼、賢くて良かったです。変な意地とか矜持で道を誤らず何よりです。この作者さんでよく出て来る小賢しいキャラが出てこないのがある意味新鮮に思えました。花魁の衣装のきらびやかさ、独特の仕来り等楽しめました。恋とはなんでしょう?その問いに幾つかの答えを出してくれているお話しです。
受けの頑張りがいい!
2018年12月23日
受けが吉原に行くまでの話にもエピソードがあって。
試練の受けが好きな方ならキュンキュンきちゃうこと請け合いです。

攻め受けえっちシーンも濃厚だけど、だからといって甘々になれない二人のそれまでの関係がもどかしい。
吉原でのシチュエーションが大好物な私としては大満足でした。
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作家名: 榎田尤利 / 蓮川愛
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 大洋図書
雑誌: SHY NOVELS