めちゃくちゃよくある設定だけに、プラス1的な目新しさだったり萌えるポイントがあったりすれば良かったのですが、この作品は最後までそれがなく淡々と重苦しい雰囲気なだけで終わってしまいました。文章は読みやすかったし、内容がありきたりなだけなら星3。ですが攻めのフィアンセという、すれ違いの決定的な存在が意味不明すぎます。両片想いの中、受けに攻めのフィアンセだと女が紹介される場面がありますが、そこで攻めは否定しません。ずっと隣でフィアンセとしてボディタッチして甘える女に黙ったままの攻め。そのくせ「信じたのか?」とか最後に否定してます。いやいや当たり前だろと腹が立ちましたが受けは何も突っ込まず攻めの気持ちを信じなかった自分が悪いと。納得いかないすれ違いを無理やり押し通されて読者として白けました。