ネタバレ・感想あり白檀の甘い罠のレビュー

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香箱座りってねこだけど、うさぎさんでした
2023年9月14日
懐かしい作品見つけました、読み終えた後少し興味深く思い着物を着た時ふわっと香りがする程度に使用してます。自分の知らない世界を、小説のなかで知るのって楽しいです、一番の策士有田氏と小さいうさぎさんが頑張る、面倒くさい関係が色々ありますが、うさぎさん好きですが、一番は有田氏が怖いかなーと表と裏ありすぎで何時から狙っていたか、不思議です。
香道の世界を垣間見れました
ネタバレ
2025年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2002年初出で古い作品みたいですが、金額の割にページ数がありました。香道を知らない人でもわかるよう、説明が丁寧かつほどほどに書かれてあるので読み飛ばすこともなかったです。受は香道宗家に生まれるも双子の弟とで家庭内差別を受け、疎外感を感じて育った大学卒業後に院へ進む学生。大学を卒業してほっとしたのも束の間、後継ぎの弟が寺の娘との熱愛で婿入りすべく出奔したことで家から呼び戻されます。香道での会を控え、香元を務めれるよう弟子である攻から俄仕込みで教えられることになり…。ここまで読んで、「実は才能で上だった兄が頭角を表して後継ぎになる話か」と思いましたが、そう簡単な話ではなくいい意味で予想を超えてきました。恋愛やエロよりも話や香道の世界の割合が大きい作品でしたね。弟が勝手でイライラしましたが、最後の方でバックボーンを知ればそれまでの言動には頷ける面も。攻は熱いタイプではなく、光源氏のように自分好みの受を気長かつジワジワと囲い込んでモノにするタイプです(笑)受の言動がどこか幼いのが気になりましたが、恵まれた生い立ちではないのにウジウジしないのは好感が持てました。驚いたのは作者様。てっきり香道を習われた方が書いたと思ったら、あとがきを読むとこの作品のために色々お調べになったようで。医療従事者と作家の兼業をしつつ香道の世界までを詳しく調べられており、その努力と才能には脱帽でした。
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