年下の鴻島×英語講師の石田。鴻島に密かに片思い中ですが、同時に孤独を抱え、早くも余生について考えている状態。一方の鴻島は、誰とでも仲良くなり友達がたくさん。充実した生活を送っています。
そんな二人が付き合うことになりますが、鴻島の優しさと包容力がすごい。年下男子のまっすぐな強さが、未来への不安や大切なものを失う怖さを知る年上男子を時に優しく、時に強引に包み込んでくれるのが良いです。
石田の妹がまた強くて優しくて良い人。全てを諦める兄にもっと言ってやれ！と思いながら読みました。心が死んでいた石田は鴻島に救われ、鴻島もまた石田に救われていて、お互い唯一無二の相手だと思います。
妹が兄の事を"あなた"と呼ぶの不思議な感じ。そしてユーレカの意味が分からず調べました。表紙絵と内容がぴったりなのに挿絵なしなのは残念。
砂原糖子の「シンプル・イメージ」が好きな人はこちらも合うかなと思います。
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