ネタバレ・感想ありEGOISTEのレビュー

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1巻、感動で震えた
2025年4月12日
艶のある世界観に胸が高なりました。
目が離せなくのめり込む勢いで夢中になって一気に読んでしまいました。特に1巻は凄まじかった!
上海金魚シリーズに比べて若干2巻3巻と温度が落ちましたが作家様の力量には脱帽。
2巻3巻でもう少し受けの白井が報われていく様をもっと明るくして欲しかったかな〜 父親のことなど。
余りにも不憫で胸が痛かった。
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色褪せることのない名作
2022年12月5日
BLがBLとよばれてなかった時に大好きだった作品。見つけたときにあまりに懐かしく、でもすごい前の作品だから、今読んだらどうだろうと躊躇していましたが、香りと色気のあるしっとりした空気感があの当時読んだときよりも自分が大人になった分、色褪せるどころかより色めいてメロメロになってしまいました。本当に名作です!!
メタモルフォーゼ
ネタバレ
2021年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ かわい先生のデビュー作らしい、とききました。
自分を押し殺してひっそり生きる明佳が古谷と出会ったことによって人間らしく生きる姿を追っていくよう。
少しずつ、自信を持っていけるようになって良かったです。
あまりにも不憫だったので…。
読後は、穏やかな気持ちになりました。明佳、良かったね。
好きなのは、岐阜に逃げた明佳を古谷が迎えにきたシーン。
優しさが見えた気がしました。
全部読んでみないとわからない
2021年5月6日
ゲイの事を遺伝的欠陥、環境的要素でなるという文章は古い作品だからまぁ‥現代ではありえない文章だけどと思った。同棲を強いる場面もおーい、それは無いでしょと‥
でも、全部読み終えると素晴らしい作品と解る。作者の体験した阪神大震災の場面をきっちりのせている。ふと、コロナといい災害時の時と言い、医療従事者には感謝しなければと感じた。
世界に酔いました
2021年4月27日
かわい先生のデビュー作です。デビュー作でこの仕上がり!お話の世界に引き込まれてすっかり浸ってしまいました。私が近場に住んでいることもあり、情景がますます鮮明に想像できてお話に深みが出で本当によかったです。他の方もレビューに書かれていましたが、桜の頃や、山手から海を見下ろしたり、あと、京都の景色、ルミナリエと描写表現が美しく素晴らしかったです。もっと早くに読めばよかったと後悔したくらいです。
満足です
2021年3月12日
他の方も書いておられましたが、私も読み終わった後、心が持っていかれてしばらく呆けておりました。
この作家さんの文章が好きで色々読んでますが、今の私の中でこの作品は一番かもしれない。
若い時に読んでいたらここまで響かなかった…是非大人に読んで貰いたい作品です。
近所に住んでます
2020年8月16日
桜の情景描写がすばらしい。
あの川沿いの桜は今も映画の一場面のように美しいです。
実際に作中の人物たちが生活していると思わせる筆力に感嘆。
何度も読める本です。
奥が深い、記憶に残る名作!
2020年7月28日
まったく古く感じない素晴らしい作品です!当時本当に大好きで繰返し読みました。
1巻と2巻は神戸の有名私立総合病院に研修医として入った白井と心臓内科の直属の上司の古谷との出会いから始まって、対照的なふたりの考えや性格が摩擦を生みながらもお互いの孤独を和らげてくれる存在になるまでのお話し。
3巻は雰囲気の異なる彼らの短編を収録。親友の中西視点の『蝉時雨』『河原町』が面白いです。
特殊な環境で育った為に臆病でおっとりと京都弁を話す白井が涙目でうるうるする姿は健気不憫受け好きの私には刺さる。仕事に誠実で忍耐強く、自立している青年なのに、なんとも庇護欲を刺激する受けです。
自分を信じてまっすぐに突き進む古谷と成長する白井の姿に再び会えて感無量!
とんでもない名作!
ネタバレ
2020年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全巻合わせての感想です
色々なBLを読んできましたが、読後数日は呆けてしまうような作品は本当になかなかないです
最初は攻めが明らかに優位でしたが巻を追うにつれて攻めと受けが対等な立場になり、最終的には受けが攻めを支えるとこまでいくのに感動しました。殿堂入りの作品です。
かわい先生のデビュー作 硬派なお話
2019年3月16日
かわい有美子先生のデビュー作の新装版です。といっても紙本版発行は2004年、15年前です。こちらの奥付で「10年前の作品」と書いていらっしゃるので、オリジナルは何と今から25年前の話ということに。
話も1993年春頃から始まります。当時の時代背景に忠実ですので文中に出てくる通信手段や看護婦の呼称、ナースキャップ等々に時代を感じますが、ストーリー自体は古臭いとは思いません。

公然と不義の子と知られ親元から離され息をひそめるように生きてきた受と、父を亡くした際に受けた不条理の数々で人間不信になりすっかりひねくれてしまった攻。二人が出会い、葛藤を繰り返しながら、受は生きることの意義と愛し愛されることの素晴らしさを教えられ、攻はかつての穏やかだった頃の自分を少しずつ取り戻していきます。
1・2巻がメインストーリー、3巻が番外短編集です。
ぜひじっくり読んで頂きたい、そんな硬派なお話です。

※2巻の最後の部分で阪神淡路大震災が出てきます。穏やかな日々はいつまでも続くとは限らない、それでもどんな時も二人離れず力を合わせて乗り越えていける…というメッセージとなっているのだと思います。ただ、かなり詳細な描写なので…読者によってはしんどく思われる方もおられるのでは…と老婆心ながら思ったりします。苦手な方は「年始Ⅰ」まで読み、ほのぼのとした幸せを感じたところで本を閉じた方が良いかもしれないな…などと思ったりもしました。
とても惹き込まれる作品です!
2018年12月5日
かわい先生の作品はほぼ全部読んでて、どの作品も大好きですが、特に本作品は1番です。登場人物それぞれがとても魅力的です。
素敵
2015年9月24日
もー素敵という言葉以外みつかりません。すごーく素敵な話です。ぜひ3巻まで読むべきです。古谷先生、すごいかっこいいですし、白井先生はものすごーく可愛くて。
私は、中西先生が大好きでした。3巻の旧版では中西先生と主役の二人のお話があったそうですが、今回の改版で他のお話に変わっているそうです。でも、入れ替わったお話もすごく素敵でした。旧版のカットされたお話も読みたかったのでA○○zonで購入します。
時代を感じます
ネタバレ
2023年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんのデビュー作、90年代半ばの作品で、その時の流行りで重くジメジメした趣です。阪神・淡路大震災なども物語に組み込まれ実に時代を反映した内容となってます。攻めは受けのタイプなのは十分理解しますが、カナヅチの自分をプールに突き落とし溺れさせたような男を好きになるなんて考えられないのですが。攻めの親友、あの状況で本当に本当にそんな事をしてしまうなんて、これも疑問です。見事な程の小物だった受けの同僚の悪役くん、最後に少しだけ格好良い真似をさせてもらい、良かったですね。かわい先生の作品には本当の悪者は少ないというところでしょうか。3巻の短編集は「河原町」が楽しかったです。
登場人物すべてがそれぞれエゴイスト。
2020年8月9日
受けの性格がわたしの一番苦手なタイプの女性のようで感情移入しずらかったです。このタイプの攻めは嫌いではないのですがこの人はあまり好きになれませんでした。攻めに長年想いを寄せる親友、この人がわたしにとって作品中一番のエゴイストでした。攻めさんにたいしては想いを遂げられませんでしたがもう一つの本懐は遂げられました。好きな相手と一時でも攻めの恋人(受け)の体を共有するということ、結婚して家庭を持っても攻めのことを想い続けいつか攻めが夢中になった相手を絶対に抱くつもりでいた親友わたしはこの人に好感をもっていたので不快感が大きかったです。受けの精神的成長のプロセスとして攻めの親友と関係を持つ事が作品の中では必要な要素だったのでしょうがなんだかBL小説ではなく故渡辺淳一氏の小説でも読んでいるような錯覚に陥りました。そういったプロセス無く、それぞれの関係性が構築できると良かったのですがあまり良い読後感ではありませんでした本当に残念です。
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作家名: かわい有美子
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 笠倉出版社
雑誌: CROSSNOVELS