大人になったヒロインとヒーローの出会い。お互い容姿には惹かれるのですがあまり愛を感じさせないまま進みます。それは誤解と偏見の繰り返しだから。誤解が解けて愛……、となりかけると、偏見をお互いが持ちまくりだから、また誤解がすぐ生まれる。過去の裏切りも肝心の裏切った人間は直接登場してないし、ちょっと残念なロマンス小説でした。ただヒーローの継母が政治運動をしたため若い時に投獄、拷問、亡命、しかも拷問の後遺症で未だ身体が不自由とあります。チリにはこういう歴史があったのですね。こちらの方に興味が湧きました。