ある日マグダがいきなり綺麗になって恋に落ちるラファエッロ。視覚で女を好きになる男性の性を、そのまま著して苦笑。
陥落した彼のヒロインに対する態度の豹変っぷりを、こころよく思わない読み手も世の中には存在するだろうとは思った。しかし、目の前の女を直感して綺麗だと思う気持ちが大切なのもまた、事実だから。
すっかり夢中になった彼が、ヒロインに溺れてもう可愛い。あの、冷たい見下し目線どこに行った?
ルチーアが悪役をやりきって、彼女の悪巧みが、父子確執を取り払う。
あれこれとコミックとは違うところもあったが、その違いを感じることも楽しんだ。
259頁、「フィレンツエェ」は、エの活字の誤植が入ったか。