別作品「ダークサイドを歩け」から続いているので、余裕があれば前作必読です。
さて、香西は過去ヤクザによって2人もの大切な存在を失っているのですが、前作ではその内の1人に関するお話、今作はもう1人の大切な人を失うきっかけになった加害者を追うストーリーです。前作同様サスペンス仕立てとなっていますが、今作は前作以上に初芝さんの出番が少ない‥。しかも、前作以上に香西が色々と面倒くさくなっている!この点が微妙に気になりお話に入り込めませんでした。
一言で言うと、香西のスタンドプレーが鼻につき過ぎました。独りよがりにも程がある!とまでは言わないけど(いや言ってるけど)、元刑事なんだから一般人がやっていい事と悪い事の線引きは誰よりも分かっていいはず。なのに、かつての同僚も初芝も香西に甘すぎ!そんなこんなが気になって、香西にイラッとしちゃったんですよね‥。
だからか、ラストの刑事同士(結城と志方)のやりとりが妙にしっくりきちゃって、この2人をもっと見たかったなぁと思ったほど。現時点で2人の間にLは全くないんですが、あってもいい、いやあってくれ!と願いながら読みました。他レビュアーさんが仰ってる通り、その刑事さん達のお話があれば読んでみたいです。