ネタバレ・感想あり宵星の憂い ~桃華異聞~のレビュー

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たった一つの星を
ネタバレ
2022年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛されることがなかった翡水はその感情すらわからない。人質として他国へ行かされ、誰も何も心から関わることをされなかったんでしょう。哀しいけれど、感情とか、心の機微にとても疎い。だから、王を裏切ったことが露呈し、二つに一つを選べと言われた時に選んだのは自分の中にあった星。どこへ行ってもあの人がいないならおんなじと思う。なんと言う潔さでしょう。藍珪や恵明に物事を説明しようとしても、口下手であるから、飲み込んでしまう。たった一つの大切なことさえ持っていればいい。潔くも孤独な心です。ともすれば誤解もうける。王の本心、なんと優しい人なんでしょう。愛を知ったら年季が明けるなんて…でも、残酷ですよね。いくところないんだもの。誤解が解けた後は、藍珪にズブズブに甘やかされるに違いない…!
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作家名: 和泉桂 / 佐々成美
ジャンル: ライトノベル BL小説