このレビューはネタバレを含みます▼
といっても、前作の主人公が祖母になっていて、主役は孫。
何をやってもうまくいかず、やっと仕事に就いたのに、社長がお金をもってトンズラ。
その後もぱっとしなく、地元に帰ってきてから、やっと正社員のめぼしもたつころに事故。
なんだか、やるせない。人生思うようにいかなく、絶望する孫。
そんな孫に祖母がかける言葉がなんとも、安心するというか、肩の力がぬけるというか。
自分は大丈夫なのかなと思えてくる。
家族もいろいろあるし、東京で仕事してた時にしりあった女の子も、北海道にきて、自分の家族と仲良くなたり、でも彼女自体も、生まれた時からつらい目にあっていて、なんとなく最終的にはこの二人うまくいくのかなと思って読んでました。
どう考えても主人公は女性としての興味がない感じでいたのに、心配したり、幸せになてほしいと思ったり、いいたいことをいえたり、なんとなくの気遣いができていて、それで自分の気持ちに気づかない鈍感もの。
ラストの方は、みんなが幸せへの一歩を踏み出しているような穏やかな流れで、読んでいてよかったです。前作より時代が今な分、読みやすかった。