普段は本を読む時にかなり共感によって読んでいるという自覚があるのだが、今回は大方は主人公に共感できながらも深いところで共感できなかった。僕の価値観とあまりに違うのでこれは仕方ないのだが、しかしそれは理解できないということではなく言いたいことはわかるがしかし、ということである。
作中で出てくる思春期の複雑で掴もうとしても繊細すぎて掴みきれないような、タイトルにもしたように「大人びていて子供っぽい人間的で社不」な感情を描き切ったというところがほんとにすごいと思う。20歳？ぐらいで書いたっぽいがだからこそこれが書けたのかもしれない。すごいなあっっておもいました、
あとシンプルに文章がめっちゃおもろい。多分一文一文に推敲を重ねて良い言い回しになるように大喜利みたいに考えたんじゃないかってレベルの書き出しと、その片鱗を感じ続けさせる要所要所で構成されててすげーなあって思いました。
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