1冊完結、原作ではシリーズ続編も有り。
文化圏の違いか、評価が難しい。
モノクロームロマンス文庫さんの海外MM作品はどれも読み応えがあって好きなんですが、、
この作品は恋愛より、その基本ストーリーである犯罪ミステリ劇場が好みかどうかで、大きく分かれる気がします。
主人公はゲイですが、お話のメインはアート作品展示会を舞台にした謎の数々、その解決に向かってのドタバタ劇場です。
ラブのお話は、、、半分過ぎてから。
お相手は肝が座っていて頭の良い会話ができ頼もしい、しかもセクシーで上手。。
一方の主人公は真面目で小心者、いい奴なんだろうけど短慮なところもあるのか、ドタバタ感を盛り上げています(笑)。
このちょっとアホな子を日本のBLで書かれているなら、それはそれでキャラの魅力が大きそうですが、海外もので読むと間抜けなやつに見えちゃうかも?
日本の価値観だと、最初から警察に行ったらいいじゃん?
の一言で終わりそう。。
主人公のワタワタが地域的な描写と共にテンポの良いリズムで書かれていて、そこに作品の魅力もありそうですが、ニューヨーク界隈の価値観がわからないとピンときにくいのかも。
翻訳者さんは多くの海外MMを手がけていて、MM作品にハマるきっかけになった大好きな作品を何本も翻訳されています。
本作のあとがきで彼女のこの作品における地域の解説などもあり、読んでなるほど〜、、と感じました。
原作では彼らの続編があるとのことで、早速検索。
(こういう時、ほんとネットは便利ですね~、笑)
ありました、現在Sexy Caperシリーズ4作品。
表紙には全て主人公たちの名前と数字表記があるようなので、シリーズ順番もわかる。
Caperはスラングで盗難、犯罪とあるので、シリーズ通して犯罪ものでしょうか?
いや~、MMとしての彼らの恋愛はこの後から面白そうですが(笑)。
このレビューの少なさそと総合の低さ、、、はたして続きの翻訳はあるのか。。
表紙も勿体ない気がする。。
お話には合いそうな人物達の素朴さはあるけど、せっかく日本の読者が読むならもうちょい見目良い表紙だったらなぁ。。
星は、、個人的には4くらいですが、あまりのレビューの少なさととっつきにくさが勿体ないので、応援も込めて。。