ネタバレ・感想あり虐殺器官のレビュー

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祝映画化!!17年2月3日公開デスヨ!!
2016年12月1日
なんていうか物凄いとしか言い様のないSFでした。
ハイテク戦争物の皮を被った文学です。安部公房とメタルギアシリーズと攻殻機動隊を闇鍋にぶっこんで撹拌した感じ。
しかもトランプ当選後のどことなく不穏な米国の空気に作品がハマりすぎてて、優れた創作物は時代の予言力があるってホントなんだ、と実感させられましたし。
16年度は後半にアニメーション映画の傑作続出でしたが、虐殺器官の映画もその流れにのって17年度最初の傑作アニメーションになるかも、と期待大なんですよ。
映画のお供に、映画の予習に是非原作小説お薦めします!
個人的には評価に踊らされた感じ
2021年6月5日
高い評価を得ているということで、今回購入して読んでみた。いろんな場所で面白い、凄いと評価する人が多いが、個人的には読み進めるのが苦痛だった。主人公の一人称で物語が進むが、この主人公のうじうじと煮えきらず、ただ観念の中で生きているような現実感のなさにひたすら苛々させられた。 現実感に乏しいのは作中の殆どの時間、主人公に施された処置のせいであるとも言えるが、そういう処置をされていない人々もまた、今この現実に生きているようには見えない。ひたすら観念的な上っ面の言葉を並べているだけにみえる。
合う人にはとことん合うのだろうが、合わない人にはとことん合わないのだろうと感じた。
個人的に作中でもっとも血の通った描写はウィリアムズの"理不尽なものは全てカフカ"という乱暴で大雑把な認識だけだった。
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