2年前の夏、その頃うまくいっていなかった恋人と一度別れた時に、傷心する中癒しを求めて読んだ作品。しかしその当時はやはりあまり読む気になれず、中途半端になってしまっていたのですが、改めて今落ち着いた心で読み返すと、『ほかならぬ人へ』は本当に素晴らしい作品ですね。涙が出てきました。しかし、ベストな人が見つかった時に感じる証拠とは一体何なんでしょうか。「この人だ」という感覚はわかる様な気がするのですが、それは可視化または言語化できるものなのかな。作者さんの意図が気になります。2作目収録の『かけがえのない人へ』は自分にはあまりハマらず。表題作がとても良かったです。因みに、一度別れた恋人とは3ヶ月の時間を経てよりを戻し、今でも仲良くやっています。