ネタバレ・感想あり「怒れない人」の心理のレビュー

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良書。対人関係に苦しむ人にも。
2021年1月5日
20代の若かりし頃から、いつも体が痛かった。
今思えば自律神経失調症だろう、と思うような症状を抱えながら
それでもなお、耐えて働いていた。
それに加えて、何故自分はこのようなダメな自分なのかと自分の欠点にばかり意識はむいていた。
時折、私につきまとう体の痛みや、人間関係において他者に抱くにくしみ、恨みの念の強さは
一体何故なのかと思ってはいたが、
この本にそれらを紐解くものがかかれていた。
そして自分というものについての取り扱いの心得を授けられた気がした。
私はこの著者の書いた何冊もの本を読み進めるうちに
どうやっても得られなかった、自己受容というものが、やっと感じられるようになってきた。
気持ちをくみとってもらえる、という事が、
人にとってどういう意味を持つのかを、痛感している。
振り払えない憎しみや恨みの念が、私をまたとらえる時、何度でも読み返したいと思う良書であった。
著者に感謝を。
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作家名: 加藤諦三
出版社: PHP研究所
雑誌: PHP文庫