ネタバレ・感想あり卒業式まで死にません─女子高生南条あやの日記─のレビュー

色々な人がいるけれど、まあ可哀想な少女だなあと思いました。自傷をやめれずに、その行為をする自分に酔っている、でも辛くて止めたい、死にたい。複雑なおもいを語った日記でした。父親との微妙な家族関係も思春期ならではというのもあり、やるせない気持ちでした。父親視点ではなかったため、本当の気持ちはよくわかりませんが、辛かったろうなあ、と思います。子どもは親を選べないけど、親も子どもを選べない、そういう気持ちになりました。文章に深みがないので読み物としての評価は低いですが、日記としては所々胸を締め付けられるヵ所があります。文章自体はかまってちゃんが滲み出てます。個人的にこれを読むなら論文や他の書籍でも良いかもしれません。読みごたえ自体は特にないですが、こういう悩みをもった人がいるんだなあと。