急に将棋がテーマの本を読んでみようと思い立ったわけですがなかなか手強かった(笑)久しぶりのノンフィクションに時系列や登場人物を電子書籍で把握するのも難しく通勤電車で細切れに読んだのもよろしくなかった。けれど昭和から平成にかけての時代の匂い、将棋の高みを目指す厳しい道のり、挫折、苦難が並大抵のことではないのがしっかり伝わる。将棋の子は駒を持つことはなくてもずっと将棋の子。棋士ではなく「将棋の子」という言葉が、血が入れ替わることがないように彼らには将棋の血が流れていることを感じさせ言いえていると思います。