本作はフランス書院より1993年に刊行された「稜辱秘書室」(※)の改題。よって重複買い注意されたし。評価を先に言うと星ひとつだけ。初期作品の中でも厳しい見方しかできない。(※ワード制限のため代替。実際は「稜」の字の扁は「にすい」)
主人公は設計事務所に勤める美形で頭もいい秘書にして人妻、という設定だが、その人物像が内面外面とも描ききれていない。そのために物語が進む過程で彼女が遭遇する出来事の反応が浮わついたものに感じられ、読み手も感情移入できない。ストーリー展開もぎくしゃくしており、しっくり来ないことから疲労感も溜まる。プレイ内容はノーマルなものはほとんどなく、強制牲交、SM、レズ、ス力トロ・・・と倒錯もののオンパレード。カバーイラストから穏やかな淑女によるしとやかなロマンスを想像されて購入をお考えの方々は、よくよくあらすじや他サイトのレビューも参照して検討されたし。