このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーはぐだぐだとなし崩しという印象でしたが、家庭内の性暴力という重いテーマを取りあげたことで星を増やしました。子供にとっては逃げ場のない家庭内で何年にもわたって言葉でいたぶられ、体に触られ、いつ襲われるかわからない恐怖を毎日味わわされるストレスは地獄だと思います。そして勇気をもって裁判に臨んでもさらにその場で辱められ、散々な目に遭ったヒロインにとどめを刺したのが本作の「彼」です。あんまりです。元々女性に偏見を持っていた彼はヒロインの血を吐くような告白を聞いてなお、演技の上手い加害者を信じ、ヒロインが男を誘うのが悪いという記事を書いてヒロインを裏切り貶めます。完全に男性不信・男性恐怖症の出来上がりです。／／／それが偶然、義父の暴露話を聞いて、義父が悪質な性犯罪者だということ、何の落ち度もない少女の人生を破壊することに自分が加担してしまったことを知ります。・・・ここで思ったのですが、その「偶然」がなければ自分のやったことは正しいと思い込んで一生そのままだったっていうことですよね？／／／自責の念にかられてヒロインを探しまくり、償いをするというのですが、再会後すぐにヒロインを追い回して怯えさせ、回復を手伝うとか言って体に障ったりキスしたりセクハラをしてヒロインを気絶させます。結果的にはこの乱暴なリハビリは効果があったと言えますが、悪くするともっと重症化していたかもしれません。／／／こんな男に惹かれるヒロインの気持ちにはあまり納得できません。もうHQだから仕方がないとしか・・・
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