ネタバレ・感想ありジェントルマンのレビュー

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衝撃的なストーリー!
ネタバレ
2023年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ みんなやばい。
実に衝撃的なストーリーだった。特にラストシーンでは、賛否両論ありそう。
純愛なのか洗脳なのか…それを知るのは、ユメ一人だけだ。
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ストーリーと表現力に魅了されました
ネタバレ
2023年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 島で教えてもらった作品です。
ピカレスク小説と謳っているだけに前半はある種の胸糞悪さを感じて何度も読む手が止まりました。が、漱太郎の残虐性や反社会性をユメが容認したあたりから面白くなってきて気付けば見事に作品に引きずり込まれました。
漱太郎は全てを思いのままに操る教祖、ユメはそんな彼をひたすら愛し崇拝し守ろうとする殉教者の如くです。
そしてラストが衝撃的。
ようやく目覚めたユメの行為に周囲は安堵するのか罵倒するのか‥
「ユメの事なら何でも解る」と言っていた漱太郎が最後に味わったのは裏切りか、それとも恍惚か‥
そしてユメにとっては終わりなのか始まりなのか‥。
読後は色々と考察したくなる深みにハマる作品でした。
ジェントルマンという悪魔
ネタバレ
2022年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「もうお帰りなさい」先生の言葉を聞きながら漱太郎に魅せられたユメはとうとう従うことなく凄絶なラストをむかえてしまう。恋か愛か執着なのか覚めることなく漱太郎の奴隷であることを選び続けたユメの罪は何なのだろうか。漱太郎は生まれ落ちたときから漱太郎という悪魔だったんだろうか。圭子が友情と言わなければユメはとどまれたのだろうか。沢山の疑問が湧きながらその疑問には解が不要な気がします。
考えさせられる
2015年11月27日
衝撃的な内容です。読み始めると止まらなくなり一気に読んでしまいました。純愛なのか執着による洗脳なのか。愛の形について考えさせられた一冊です。
久しぶり山田詠美
2024年7月15日
若かりし頃、何度も何度もくりかえし読んだ山田詠美
思えばグッチの香水にミントチョコ、山田詠美に影響を受けたものは数しれず
で、久しぶりに今作。重い。でも上手い。
ラストの主人公の心境、他サイトのレビューを見てもあまり書かれていないような
自分としては、こうかな?と思うところもあるけどそれを言葉にしたらそれこそ野暮なのでしょう
山田詠美懐かしかったです
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誰にでも一線はある
ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ そして誰かのことを全て解っていると考えるのは傲ってことでしょうか。サイコパスの彼、やる事は本当に酷いけど、加害者から語られるので淡々としていて、それが彼にとってみれば実に普通事なのが判ります。道徳観念も倫理観も恐怖も感じない彼だけど、共犯者を作ったのは何故?自分のやった事を自慢する為?それとも共犯者が言うように懺悔の為?罪を犯した人は裁かれるべき、と彼の妻は言いますが、これって彼の妹への言葉なら妹の罪は何?ずっと“子供”でいること?でもそれは兄がそうなるようにしている事なのに…妹の恋人が殺されてしまうけど、共犯者は何が許せなかったのだろう?弟のような存在を亡ったこと?それともその弟が下半身血塗れになるようなことをされたことに対する嫉妬?それとも彼が妹に普通の男のように欲情したこと?自分がすき好んで愛し崇め守った相手に対し権利を主張するのはなんて傲慢なことでしょう。でも人には自分自身を愛する権利があるし…ケイの罪って何でしょう?あの一言が言えないってそれだけ?
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作家名: 山田詠美
出版社: 講談社
雑誌: 講談社文庫