ネタバレ・感想あり模倣の殺意のレビュー

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ミステリとしての骨格は今なお堅牢
ネタバレ
2026年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひとりの作家の死をめぐる調査が、静かに、しかし確実に読者の思考を誘導していく構成が秀逸

複数の視点が交差することで物語に奥行きが生まれ、読み進めるほどに違和感が積み重なっていく感覚が心地よい
やがて明かされる仕掛けは、現代の読者にとって目新しさこそ薄れているかもしれないが、成立した時代を思えば、その先見性には素直に感嘆させられます
技巧に溺れすぎず、倒叙と心理の絡め方も端正で、ミステリとしての骨格は今なお堅牢

昭和初頭の空気感を味わいながら、「なぜ騙されたのか」を振り返る楽しみまで用意された一冊
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