1999年出版てことはもう20年前に書かれたものになるんですね。秋月作品らしい饒舌な語り口(地の文が)で、コテコテの設定盛り盛り、神視点で作者が覗き見して少し照れが入ってるようなオヤジくさい描写、を懐かしく読める人にはゼヒゼヒと薦めたい。霊媒体質の受けに霊を降ろしてイタして解決、という設定のハシリかも。3話では、今でいえばスパダリに分類される系の攻めをわざわざ手負いにして現場に出すとか、細かい萌えツボ入れてます。日本兵とか慰安婦とか取り扱いの難しいネタをぶっこんで筆致はおちゃらける80〜90年代のライトノベルのノリは、今の時代だと不謹慎って感じる人もいるかも。霊を降ろして攻め以外とやらせる場面もあるので一穴主義の方には地雷かもです。