最初は、昌弘ともっくんのあやかし退治です。
二人のかけあいも面白いし、ほのかなラブもあり、本当、読んでて飽きないです。
声を出して笑えます。
お話が進んでいくと、昌弘の成長、特に心の成長や、じい様晴明のお母様(神狐)もでてきて、壮大な話になってます。
ただ昌浩が17才になったころから、お話がやたらとシリアスになり、元気な闊達さが減ります。死ぬ人も増え、昌浩(作者)につっこみたいところもたくさん出てきます。原因、わかってるのに、どーしてそこにいかないのか。作者様、昌浩にわからないふりをさせるのは、限界でしょ!?と思います。普通は、智鋪の宗主とやらが出た時点で、黄泉の大岩や、黄泉平坂が浮かんであたり前なのにそれがなく、ひたすら都の陰気払いって、おかしいよ。
こんなに後手後手にまわることなんて、ないよ、普通は。風音篇のころのテンポが一番いいです。