このレビューはネタバレを含みます▼
誰かを愛する歓びと、その代償として抱え込む痛みを、五つの物語それぞれの色彩で描いた珠玉の短編集
恋に身を委ねる瞬間の高揚から、喪失を受け入れてなお前を向こうとする心の軌跡までが、息をのむほど豊かな筆致で紡がれる
とりわけ表題作は、積み重ねられた感情が一気に花開くような余韻を残し、読後もしばらく胸から離れません‥
そして「燦雨」が描く人生の終着点には、年齢を超えてなお失われない愛の尊さが息づき、深い感動を呼び起こします
官能と切なさ、希望と孤独が繊細に溶け合う世界に心を満たされ、大切な一冊に出会えたと思わせてくれる作品