このレビューはネタバレを含みます▼
彼の諸事情により大奥みたいな世界観?と言っても直接女性同士の揉め事はありません。女性達も幸せになりたい欲がありますが、彼の意にそぐわなければ一人また一人消えていく女性達に彼自身が一番虚しい事をしている事に気付いているのも伝わってきます。そんな中で良くも悪くも無垢なのがヒロインで、彼をイライラさせても失敗と思われる行動をしても、彼女の幸せだった頃を知っているからなのか何なのか、その時の彼の気持ちは定かではありませんけど彼女にだけは他の女性達とは違う行動をしたのが全てを物語っているのかなと思いました。最後は自由に生きて欲しいという形で彼女を幸せにしようとした彼も、幼く無邪気に何故?どうして?だったヒロインが見せた強い意志に降参するのも頷けます。最後の最後みたいな穏やかな仲睦まじい2人がもっとあればと思いました。