ネタバレ・感想あり子薫仙郷のレビュー

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シリーズの原点
ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『花晶奇譚』シリーズの最初のお話です。
『胎華』読後に読みましたが、本作品は2013年7月発行なので『子薫仙郷』こそがスタートだったのかと思いました。

『花晶奇譚』の「ハナビラ・エポック」に登場する子薫のお話ですが、シリーズの真髄である「自己犠牲」が泣けて仕方がありませんでした。『アンパンマン』が困っている人に顔を差し出して助ける姿に匹敵するくらいの自己犠牲と献身、深い愛情。患者を治癒させることに無類の喜びを感じるという医師としての原点はシリーズに共通しています。

何百年という歳月を生きてきた子薫の来し方を思うと最後には朝恒の生まれ変わりである加賀医師と結ばれて、涙なくしては読むことができませんでした。
随所で相棒とも言える子天狗の翠嵐が可愛いらしくて心和みます。
神様が住まう風光明媚な土地を思い描くことができました。
子薫様の人生が凄い。読み応えあります。
2023年2月17日
気の遠くなる年月を生きてきた子薫様の凄さに圧倒されました。これからも子薫さまは多くの別れが来るのかと思うと胸が苦しくて、せめて出来るだけ長く二人が寄り添えて、再び出会えるようにと祈る思いです。この世界にどっぷり浸りました。本当に良かったです。
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素敵なお話(^^)
ネタバレ
2023年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に読んでしまいました。
魂と魂の繋がりのお話。
悲しい場面もありましたが
最期は感動の涙で
終わりました。
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感動:約千年の人生譚◎
ネタバレ
2021年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 《BL小説》輪廻転生ファンタジー

『花晶奇譚』で興味深かった薬草の子薫さまの名前あるタイトルを見つけ読んでみたところ〈花晶奇譚シリーズ〉の元となる話のようですね。同じ世界観のガッツリしっかりした物語で感動しました。

自然に恵まれた曰佐菱山のふもとで、山の神や天狗が居る津野瀬村が舞台。始まりは戦国時代よりずっと前。

未婚女性なら男性の婚姻関係問わず身体を許す習慣があるのどかな村で、妻子ある男との子どもに産まれた子薫(旧名 伊佐治)。大飢饉の生贄となり曰佐菱山の神の子として、神さま、仙人さま、天狗の恣さまに育てられ、曰佐菱山と村民を護ってきた千年程の長い長い子薫さまの人生譚。泣けました。

生きる事も死ぬ事も諦めた子薫さまの儚げな生き様が凄かった。『花晶奇譚』で子天狗の翠嵐とニコイチだった理由が微笑ましく、長く孤独だった子薫さまに子どもの様な存在が出来て涙が出る。千年近くかけて唯一の願いがやっと叶った今、翠嵐と共に山を降り看護学校で授業を持ちながら、村民の健康を守り、愛する人との温かな家庭がある日常の素晴らしさ◎感無量!!

『花晶奇譚』の他の仕者のドラマも読みたいです。
特に花晶さまと國倉さま(^^)
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作家名: 月夜堂
ジャンル: ライトノベル BL小説