ネタバレ・感想あり百億の昼と千億の夜のレビュー

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まごうこと無きSFのはずなのに
2025年3月15日
私がこの本を読んだのは、45年近く前のこと。
少年チャンピオンで、萩尾望都さんがこの作品、百億の昼と千億の夜、の漫画の連載を始めると知り、漫画を読む前に原作を読んでおかなければ、という思いで読んだのだった。
そして。
私はこの作品の序章が大変好きだ。
なんと詩的な始まりだろう。
そして、だんだんと地球の歴史や、SFにふさわしい単語を交え、時を語り、そしてまた詩的に終わっていく。
作品ラストの、一人残された阿修羅王の孤独と相まって、今でもこの冒頭を読むとゾクゾクする。
私的に、光瀬龍の最高傑作だ、と断言する。
何十億と、どうかその時々の主人公たちと旅をしてみて欲しい。そう願う一冊である。
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作家名: 光瀬龍
出版社: KADOKAWA
雑誌: 角川文庫